最近の・・・dernierement・・・

<   2010年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

アクション・クリスティーヌ:魅惑のラインナップ

アクション・クリスティーヌで刑事もの特集をしてたので何作か鑑賞。狙ったわけではないがロバート・ライアン出演作品が多くなった。

Crossfire 「十字砲火」
人種差別糾弾もの。R・ライアンが病的差別主義者を好演。ロバート・ミッチャムがめずらしく、友人の濡衣を晴らすのに奔走する良いヤツ役で、案外似合ってた。レッド・パージで仲間を売った裏切り者として知られるエドワード・ディミトリク監督作、というのも運命のいたずらか。

a0060003_5465684.jpgOn Dangerous Ground 「危険な場所で」ニコラス・レイ監督
ストーリーそのものは血も涙もない鬼刑事が、愛情豊かな女性に出会って人間性を取り戻す、、、というたわいないものだが、やっぱ撮り方がすごい!!! 52年度作品だが野外撮影シーンはニューシネマ的新鮮な風が吹きまくり。それと犯人である精神不安定な少年のキャラが(残念ながら)次世代の犯罪パターンをしっかり予言してしまっている。延々としたアイダ・ルピノのお涙頂戴シーンはシラケたが(プロデューサーの介入?)これがなければモアベターだったろう。
巨匠たちのハリウッド 生誕百周年 ニコラス・レイ傑作選 危険な場所で [DVD]
ブロードウェイ (2011-11-03)
売り上げランキング: 15,896

ジュールダッシンのNaked City「裸の街」
評判通り良く出来ていてバリー・フィツジェラルドも温かみある名演技。ロケの多用などニューシネマ的の走り…といわれているが、私的には上記ニコラス・レイの「危険な場所で」の方が「ニューシネマ」な空気を感じられた。もちろん、オーソドックスな佳作である事に変わりなし。
裸の町 [DVD]
裸の町 [DVD]
posted with amazlet at 15.08.03
ジュネス企画 (2004-01-26)
売り上げランキング: 61,292

House of Bamboo「東京暗黒街・竹の家」サミュエル・フラー監督
ロバート・ライアンがパチンコで財をなした在日ヤクザ、彼を逮捕する為の捜査に協力する未亡人が山口淑子。さすが大陸育ち、美しいだけでなく、豊かな感情表現・英語のうまさ…やはり希有なスタアだったんだなと感心。ラストの、晴れ着のチビッコで賑わうデパートの屋上での銃弾戦がナイス。公開時、本作は”日本への偏見に満ちている”と日本の批評家に評判悪かったらしいが(畳の上の土足、たどたどしい漢字の張り紙などは確かに う〜ん。。)当時の日本の日常がよく描けてたと思う。早川雪舟のカリスマ性にもオドロキ。
東京暗黒街・竹の家 [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2009-04-02)
売り上げランキング: 32,268

a0060003_5583216.jpgリバイバルのジョンヒューストン The Misfits「荒馬と女」
不思議な魅力を持った作品。退屈した部分もあったのに、見終わった後からジワジワ良さが込み上げてくる。
やったらリアルで、モンローもここでは「普通の女」(すごい魅力をそなえた美女とはいえ)。
周知のように脚本・原作は彼女の元夫アーサーミラーで、しかも彼女の役が映画用に追加されたキャラなこともあり、もしや実生活のモンローそのものかも?と想像。繊細さと裏腹の無神経な発言、他人への過度な期待、ヒステリー発作。。。前半でやたらダラダラと彼らの日常を描いているので(同監督の「イグアナの夜」同様)ラストの馬追シーンがより圧倒的に迫ってくる。ゲーブルがヨメに逃げられ子供達にも見放された哀れなカウボーイを熱演してたのに驚いて見直した。このラッシュを見て「俺の生涯最高の演技だ」ととても喜んでいたそう。公開前に亡くなったとはいえ俳優人生を満足して締めくくれてよかったと思う。
そしてモンゴメリー・クリフト … 自動車事故の後の作品だけど、デリカシーに満ちた演技には、私ごときが言える事は何もなし 。。。彼は50年代日本で大人気だったそうだが、彼の内面的デリケートさを理解してた日本女性の感性はホントすごいと思う。
荒馬と女 [DVD]
荒馬と女 [DVD]
posted with amazlet at 15.08.03
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2007-02-02)
売り上げランキング: 156,066

ふ〜、なんか書き疲れた。このあとパリシネマ祭日本特集で若くして戦死した山中貞夫の現存する3作品上映され、本当に素晴らしかったんだけど、また次回。

*** 8/1追加
「Clash By Night」フリッツ・ラング監督 1952年
さすがフリッツ・ラング、海を舞台にした暗い映像、ドラマチックな盛り上げ、規格外のキャラを持った登場人物達の描き方…俳優も良いし。これもロバート・ライアン、バーバラ・スタンウィク、助演時代のモンロー。もちろん観て損のない作品だが、本来は悲劇的な結末がハッピーエンドになっているので(当時はやむをえなかったのだろう)折角のラストが盛り下がってるのはザンネン。

「マカオ」 Macao ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督(降板後はノークレジットながらニコラス・レイが監督) 1952年
これもさすがスタンバーグ、異国冒険活劇なんだけど彼らしい耽美主義がいっぱい。謎のクーリーに中国美女、特に夜の港での漁船の間の追跡劇、釣り網がレースかオーガンジーのように美しい。
何故スタンバーグが降板したかはググったけどわからずじまい。勝手な想像では、エキゾチック嗜好の強いスタンバーグが引き受けたものの「爽快活劇」を要求され彼のスタイルに合わなかったのでは? R・ミッチャムのヒーローはスタンバーグにしてはやたら男っぽく、ジェーンラッセルも素敵なお姉さんだが、態度のでかいヤンキー娘…ってスタンバーグの感じではないし。助演に美人で演技派のグロリア・グラハム、W・ワイラーの「探偵物語」でも良い味出してたウィリアム・ベンデックス。
フィルム・ノワール ベスト・コレクション マカオ [DVD]
ビデオメーカー (2015-01-07)
売り上げランキング: 104,800

[PR]
by j-suguita | 2010-07-31 06:00 | 映画 | Comments(6)