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フランス国鉄、乗り放題の日 ー ヴィロフレとベルサイユ

11月から12月にかけ、フランス国鉄が大規模ストでご迷惑をかけたお詫び、とクリスマス前の土日はパリ地方のみ、無料乗り放題サービスを実施。
モチロン、土日とも利用しましたよ〜!

まず
土曜日はヴィロフレ市に。
(大聖堂で有名なシャルトルに行きたかったのだが、あそこってパリ地方の外なのね。)
この頃のパリ地方は連日最高気温が0度近い厳寒。
でも、空気が透明で気持よかったのであった。
森のハッパは霜が付いて砂糖菓子みたいにキレイ。
水たまりも奥深くまで凍っていて、なんかスゴイなー、と思ってたら
自分も凍ってきてる事に気付き、大急ぎで戻り。
何て事無いけど楽しい散歩であった。
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日曜日は久々にベルサイユ宮殿に。
相変わらず沢山の観光客で賑わっておる。
皆さん休暇中なので、ハッピーな笑顔。いーですね、こういうの。
お庭は一頃有料だったが現在はタダなので、散策してみたら、
おぉぉなんと池も凍り付き、白鳥が泳がず、歩いてる!!!
・・・白鳥の水かきというのをマジマジみたのは初めて。。
いつも食べてる鶏の手羽の巨大版みたいで結構グロテスク。
しかし、白鳥というのは泳いでなんぼですねぇ。。
歩いてる姿は(しかも、氷にツルツルと足をとられながら千鳥足で)
お世辞にも優美と言えん。。。
ゆっくり歩いたので帰りがけには宮殿の上にポッカリと月が浮かんでおった。
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ということで、皆さん、良い年末年始を!!
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by j-suguita | 2007-12-31 02:39 | おでかけ | Comments(4)

「明日へのチケット」 ローチ、オルミ、キアロスタミ !

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私の大好きなケン・ローチ、アッバス・キアロスタミと、名匠の誉れ高いエルマンノ・オルミの共同監督作品「明日へのチケット」がやっとフランスでも公開された! 映画離れが甚だしい私だが、これだけは見逃せん!!! ってことで、マイナス4度の厳寒の中、行ってきましたよ~。
ウ〜ン、まったく期待通り!

インスブルックーローマ間の列車内を舞台にしたオムニバス(といっても、各エピソードを微妙に交差させ一本の映画として成り立たせるというのが制作側の意図だそう)。

第一部 じーさんの恋:オルミ
出張先で知り合った美しく暖かい秘書に久しぶりのトキメキを覚えたじーさん教授。
テロで旅客機が軒並みキャンセル、孫の誕生日に間に合わせるためやっと予約してもらった列車に乗ったものの、心は孫よりバレリア・ブルーニ・テデスキ演じる秘書で一杯。
彼女を思いながら、遠い過去の淡い恋にも思いを馳せ "とっても人間的モード" になり、連結部の床に座る移民家族に対し、内気な彼としては大胆な、思いやりの行動をとる。
「木靴の樹」で有名なオルミ作品はこれが初観だけど、重厚にして繊細なタッチでじーさんの内面を見せ、1人で2つの席を予約したエリートと、連結部に座り込んだ5人家族の姿に、巧みにこの世の不平等を浮き上がらせている。

第二部 お仕置き&再出発:キアロスタミ
キアロスタミがいつもの映像美で、まともなコミュニケートが出来ない自己中おばばと、彼女に兵役義務として仕える無気力な青年のしょーもない道中を描く。
カンヌで大賞を取った「桜桃の味」「テン」といい、乗り物はお得意のテーマ。
偶然の出会いから少年時代の情熱を思い出した青年は、おばばに三行半をたたきつけ逐電。おばばには良い教訓になったことと思う。しかし、ワガママパワー炸裂オババでも、別の乗客からの根も葉もない言い掛りで凹む場面を入れたり、見捨てられて狼狽える場面を丁寧に描写しているところは流石。

第三部 施し:ローチ
なけなしの貯金をはたき、地元チーム、セルティックの応援にローマまで駆けつける、同じスーパマーケットで働く三人組。
ここでもアルバニア移民家族がキーとして出て来る。第一部の教授同様の思いやりの行動を、この三人組は冒頭であっさりとやってのける。このコントラストが面白い。
・・・そして、更なる施しの試練が待ち構えているのであった。
前々作「スウィート・シックスティーン」で見事なデビューを飾ったマーティン・コムストンとウィリアム・ルアンが相変わらずナチュラルな演技を見せてくれる。(どうしてケン・ローチの役者たちって、ああ自然に上手いのだろう ??)
ここのところシリアスタッチの作品が多かったが今回は独特のユーモアもたっぷり、ケンちゃんありがとう!

ここのところ鑑賞した作品は、その他

マイケル・ムーアのアメリカの医療民間保険の酷さを描いた「シッコ SICKO」
あまりにもプロパガンダ的な「華氏911」はがっかりしたけど、今回はいつものムーア節満開、いーぞっ!!
ただ、他国の充実した保険制度との比較・紹介がされていたがフランス医療の描き方がちょっと甘かったので(あんな絵に描いた様な天国じゃないですよ)「ロジャーと僕」「ボーリング・フォー・コロンバイン」ほどはのれなかった。
もっともムーア監督、その辺は百も承知で、「カナダの国民健康保険は破綻しかけていますよ」というジャーナリストに、「じゃ君はアメリカ式の方が良いと思うかい?思わないだろう?そこが描きたかった」ということ。


ガス・バン・サントの新作「パラノイド・パーク」
実験映画のような美しい画像には引き込まれたし、主人公の内面が少ないセリフ、微妙な表情などでとてもよく表現されてるけど、う~ン、、あまりにも内向的で閉塞的。。
映画というのはもちろん内向的なものだけど、先の崇高なる名作「エレファント」は数人の内面をモザイクのようにちりばめる事で一つの世界が構築されていたように思う。映画には”展開”を求めてしまう私には、ちょっとモノ足らんかった。


若松孝二の「胎児が密猟するとき」
これも、緊迫したダイナミックな映像美には圧倒されたものの、あまりにも内向的で。。
プロットは、ある男が「俺だけの女が欲しい」と、女性を監禁して暴力で支配しようとするという密室劇。
インタビューで若松監督は「これは支配するもの、されるものを描いた政治の物語である」と発言されているが、「支配する側の男」の内面(親や妻に見捨てられるトラウマ告白の描写も緻密)に重点がおかれ、「支配される側の女」の心象風景はほとんど描かれない。(支配される側に声はない、という解釈も可能だけど)私にはちょいアンバランスに見えた。
 一番興味深かったのは、あれだけ縛り付け暴力を加えても男の妄想の中では、女はいとも簡単に縄を解き悪態をついて出て行ってしまう。物理的支配に成功しても精神的に「支配している」という充実感・達成感がまるで持つ事が出来ない、という部分。
実際、激しく暴君的なヒトって、案外寂しがりやさんだったりしますよね。
寂しいから支配しようとする。でも寂しい。で、又支配する。。。やっとられん。
万が一この手の輩とお近づきになっちゃったら、縛られる前にズラかるっきゃないっす。

と、以上。
で、ふと気付くとここ数年邦画をフォローしてない。。。
来年の目標は、日本のDVD屋さん通い!!!
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by j-suguita | 2007-12-20 08:19 | 映画 | Comments(9)