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2017年 05月 11日 ( 1 )

夭折の名女優、フランソワーズ・ドルレアック

先日、カトリーヌ・ドヌーブが姉のフランソワーズ・ドルレアック(撮影直後に亡くなった)と共演した「ロッシュフォールの恋人たち」がTV放映された。

何回観ても、お洒落でキッチュで楽しい作品。
フランス映画なのにミュージカルでケッタイな映画…と思ってたけど、こっちに来てからフランス人達にこよなく愛されている国民的映画と知った。美貌の双子の姉妹と町のお祭りの催し物を巡る、たわいない恋愛話なんだけど、夭折の女優フランソワーズ・ドルレアックの魅力にあらためて感嘆…
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お人形さん的な美貌ではドヌーブが上だけど、ドルレアックはそれを補ってあまりあるダイナミックな魅力があった。 
粋な姐さんで、女っぽいのに男前、軽快なユーモアがあるけどユーロッパ女優らしい翳りもあり、「アンビバレント」が彼女の魅力のキ-ワ-ドと思う。

彼女がわずか25歳で夭折しなければ、すばらしいキャリアを築き、フランス映画の歴史は変わっていたと思う。彼女のような魅力をもった同世代の女優…って思いつかない。ドヌーブにはない気風のよさ、ちょい悪女ぽいのはアンナ・カリーナと同じだけど、少女っぽくはなく大人の女。庶民的なアニージラルドにはないお嬢様感。ブロッカ、トリュフォー、ポランスキーなど個性派・芸術肌の監督とたくさん仕事をし、面白い作品を残している。

そのドルレアックが若干25歳で交通事故の悲劇にみまわれた。「人生、一寸先は闇」とは思うけど、運命の神はここまで残酷になれるのか。。
美しく才能豊かだったドルレアックさんに、心から合掌、R.I.P…
天国の撮影所で、お洒落な衣装をまとい演技しているのを祈る。

彼女の軽快さ、お洒落さが活かされたブロッカの「リオの男」長身でディオールのモデルもこなした。


一転してアンニュイなパリジェンヌを演じたトリュフォ-の「柔らかい肌」

「ロッシュフォールの恋人たち」はお母さん役のダニエルダリュ-(戦前派大変な美しさと演技力で、私の母世代の憧れだった)の100歳の誕生日を記念して放映された。長寿と夭折...二人の女優の二つの運命を感じた。
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付記:度胸もよく、あの時代に脱ぎっぷりが良かった。妹のドヌーブによれば
「姉はラディカルに見えたかもしれないが、人を驚かそう…などという意図はまったくなく、ただ自分の思うままに行きる人だった」


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by j-suguita | 2017-05-11 04:26 | 映画 | Comments(6)