Kenちゃん おめでとう
2006年 05月 29日
パルムドール(最高賞)はケン・ローチ監督の「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY」が受賞。
ケン・ローチが60年代に撮った「ケス」は個人的ベストのひとつ。
「ケス」は、落ちこぼれの労働者階級の少年が、チョウゲンボウの飼育をすることに心のよりどころを得るが・・・という内容で、こう書くと悲惨な話だが、全体はドキュメンタリー畑出身の彼らしく、淡々とどこか飄々としたタッチで描かれている。特に、サッカーコーチを思い込みの激しい困ったちゃん、としておちょっくて演出してるところは笑っちゃう。きっとこういう人が実際にいたんだろう。こういうクールな感じをイギリス風、というのかな?
彼は常に社会問題をテーマにした作品を撮ってるが、無理解な両親の為最後は発狂してしまう娘を描いたひたすら悲惨な「ファミリー・ライフ」、懸命に生きる日雇い労働者の実情を"ケス"同様クールにちょっと可笑しく描いた「リフラフ」、珍しく時代劇の「ブラック・ジャック」、社会制度の濫用で母性愛に満ちていながらも次々と親権を剥奪される女を描いた悲惨な「レディバード・レディバード」、戦場…ではなく戦争を描いた(これはすごい事だと思う)「大地と自由」、そして「カルラの歌」「ブレッド・アンド・ローズ」あたりからちょっと説教くさくなって、なんかなーと思ってたら数年前の「スウィート・シックスティーン」で、15歳の母思いの不良少年の転落を緊迫感をもってリアルに描いて、健在ぶりを示してくれた。
受賞作はアイルランド独立闘争を描いた作品とのこと。
そんなことがあったことすら知らない私は公開が楽しみ。
あ、ネリやら、にょやらの話です。
アイルランドは、悲惨な歴史がありそうです。
そう言えば、スコットランドにも。
日本は、アメリカの占領下ですし。。。
フランスは、大丈夫そうですね。
歴史は(も?)パーチクリンなので、見に行く前にネットで調べよー。
じゃないとフランス語字幕に追いつく自信が。。。
以前は観賞後にあの単語は?とかあの言い回しは、とか聞けたのですが
今は記憶力が低下して上映後はなんもおぼえてません、、、(汗)
スコットランドの独立戦争は、映画になりましたね。
その古戦場を見に行ったことがあります。インヴァネスの近くでした。
(アクサンは、ネに置きます。)
海鳥の島、ハンダ島に行くときに通過しました。
ずんさんは、映画にお詳しいですね。それにお好きな様ですし。
私はまったく詳しくないです。でも、テレビをつけていて、BSとかで偶然見てしまうことになった映画とかに、引き込まれてすごい感動して、興奮したり泣いたりすることはしばしばあって、映画の心への威力には敬服してます。
ケン・ローチ監督って方の作品は、ひょっとして、ご本人の過去をふりかえって、精神的に克服して得てきたものが、哲学みたいにどの作品にも根っこにあるのかな?
見たわけでもないので、直感ですけど・・。
でもなんだか、見てみたくなりましたよー。
京都の映画館はなんか雰囲気悪くて、きらいなんだけど、ひとつだけ京都シネマというところがあって、そこだけは好きなんです。落ち着けるし。
いやー私も詳しくはないのです。新作はほとんど見ないので、若手の人のな前とか全然知らないし。
ただ私が小学校の時はお昼にハリウッドの名作、ガンガン放映してたのです。ブツブツに切られてた吹き替えでしたけど。
幼い頃に良いものに触れられたので、好きになりましたねー。
ケン・ローチは、公開されるとかならず見に行く(数少ない)作家の一人です。
私もローチは個人的なエピソードも入れてるような気がする。
常に社会的弱者を主人公に社会問題を描いているし。
最近は大監督の風格で重厚な作風になってるけど、それでもどっかスケッチ的タッチなんだよね。
こういうのをイギリス風というのでしょうか?