シチリア島旅行 - パレルモからラグーザへASTのバスで移動
2016年 04月 28日
なぜなら、パレルモから4時間かけてバスでラグーザに移動し、そしてラグーザのバス停は中心街から離れている。。
パレルモからラグーザへの行き方は出発前に検索しまっくた。
すでに6人組の若い男の子のグループが(団体スポーツをやってると思わしき)チケットを売ってるタバッキのテラスでバスを待っていた。
シチリアのイケメン指数の高さ、ハンパない。 暗褐色の髪なのに瞳が淡いブルーや緑だったりするのは、この地はアラブ人、ギリシャ人、北欧人に支配された歴史から様々な人種が交差したかららしい。6人中2人が超イケメン、2人がイケメン、1人もまずまず、もう1人はデブちゃんだった。1人はいじられキャラみたいで、シチリアには珍しい明るい栗色の髪のイケメンなんだけど、折角良い席に座ったのに他の兄貴にどかされたり、運転手に質問に行かされたり、と面白い青春群像を見たww
荷物を預けるのが不安なので、スーツケースを持って搭乗しようとしたところ、運転手さんからダメ出しが。仕方ないので車体の下部に収納。
4時間の移動、退屈じゃろなーと思ってたけど、とんでもない、美しいシチリアの景色で少しも飽きなかった。
どこまでも続くオレンジ畑
心配していたトイレは、中間地点のガソリンスタンドで15分ほどの休憩時間があり、行くことができた。しかし、当然、長距離バスの客以外のお客もいるので、女子トイレは結構並ぶ。すると、運転手がクラクションを…。イタリア人女性客が「ちょっとちょっと、モメント!もう少し待ってくださいよ!」と叫んでくれる。頼もしい。
どんどん標高が高くなってきて、コーフン。
そして、素敵な車窓からの眺めのおかげで、4時間が早く過ぎZAMA通りにあるラグーザの停車場に到着。
地球の歩き方にはイブラ地区には11番のバスと出ていて、ちょうど11番のバスが止まっているんだけど、私たちのホテルはスーペリオーレ地区、どうしたもんか…と迷っている間に行ってしまった。案内所はあるけど、2つの窓口は固く締まっている…。で、別のバスが来たので幸いにも英語を話すおばちゃん運転手さんに聞いたところ「この35番のバスで良い、チケットは広場の裏にあたる通りに面したタバッキで買って」と。運転手さんが親切に「降りるときは教えてあげるから」と言ってくれたので、安心して車内に。後から気がついたら、yanpiiさんが別のエントリーでラグーザのバスの路線、右回り、左回りの違いなど詳細な解説してくれていたではないか。
でもまー、多少迷うのも旅の楽しさ、ってことで!
ラグーザは、イブラとスーペリオーレの二つの丘が谷間に浮かぶ陸の浮島。17世紀の大地震で一度壊滅、バロック様式で再建された街。ここに入るには3本ある橋のどれかを渡る。バスがこの橋を渡った瞬間はまさに感慨無量…
ラグーザは国鉄の駅はあるが本数が少なく、おまけに早朝と夜遅くの便で行きにくい街なんだけど、旅行の準備で調べてる時にこの街の写真を見て一目惚れ。ここの訪問はマストだった。ホテルもいろいろ調べて、イブラ地区に近いスーペリオーレ側に。
すごく綺麗で可愛いホテル。
窓からはモロにイブラ地区が…
La Dimora di Piazza Carmine
Piazza Carmine, 97100 Raguse, Italie
荷物を置いて早速散策。パレルモの混沌と対照的、綺麗に清潔にまとまってる。道を聞いたりすると人々がみな穏やかで親切。
そして!有名な夕暮れのイブラ地区を見られるサンタ・マリア・デレ・スッカーレ教会へ。("階段の聖母教会"!)
まさに3年間夢見ていたアングル。夜はここでピクニックだぁと決定。
その後インフォメーションで地図をもらったり、スーパーで惣菜を買ったりした。尚、スーパーは結構大きいのに間口が狭く、街角で若者達に道を聞いたのに迷ってたら、また同じ二人組にバッタリ。すると店先まで案内してくれるではないか。ここの街って全体的にテンションが低く、人々は親切で控えめで静かな笑顔、パレルモのような「ウェ〜い!」みたいなノリではなく、今まで行ったイタリアの街とも全然ノリが違う。県庁所在地で裕福な街なのだろうが、なんだか日本にいるみたいな気分に。
南欧らしい街角のマリア様。
目的の時間になったので、観察地点にゴー。美しい…10分ごとに表情を変える暮れゆくイブラ地区。 秋の日は釣瓶落としというけれど、ラグーザの春も釣瓶落とし。まだ明るい空、ほんのりピンクになったかと思うといつの間にか真っ暗に。長年の夢を果たして、余韻でうっとりしながらホテルに戻ったのであった。